アンチもファン!? 看板で本当に気をつけるべきこと。
看板が目立ちすぎると心配?そんな声に正直にお答えします


これまでのブログで、ドミナント戦略と看板の相性の良さ、地域ビジネスにおける認知拡大の重要性をお伝えしてきました。おかげさまで多くのお問い合わせをいただく中で、こんな不安の声も届くようになりました。
「派手なデザインにすると、評判が悪くなりませんか?」
「SNSでアンチコメントがついたら、どうすればいいですか?」
これらは、とても正直なご不安だと思います。今回は、そうした懸念に対して、現場を見てきた立場から包み隠さずお話しします。
辛口な反応が出ているなら、その看板は機能しています

結論から言うと、看板の数を多く出せばそれだけ、辛口な反応が出ます。どんな情報発信にも、気に入らない人は必ず一定数います。でも、私の正直な見解を言うと、そのような反応が出ているなら、その看板は機能しています。
そもそも、誰にも気づかれない看板に意味はありません。「しつこい」と感じるほど認知されているなら、それは看板が地域の人の頭の中に刷り込まれている証拠です。気になって文句を言っている人も、その看板を何度も見ているのです。
マーケティングの世界では「単純接触効果」という概念があります。人は同じものを繰り返し見るほど、親近感や好意を持ちやすくなるという心理現象です。看板は、地域の生活動線に存在し続けることで、見た人の記憶に自然と定着していくのですが、目立っていなければ、そもそもこの反応すら生まれません。
「誰の記憶にも残らない看板」が、最も避けたい状態だと思っています。
きぬた歯科様が生み出した「看板のファン」
看板のドミナント戦略で最もよく知られる事例の一つが、東京・八王子を中心に展開する「きぬた歯科」様です。ピンクや黄色などの明るい配色に院長の顔写真という、とてもインパクトのある看板を首都圏約200箇所以上に設置し、圧倒的な認知を獲得しておられます。
その結果、驚くべき現象が起きました。きぬた歯科様などの看板を「コンプリート」すべく、設置場所を全て記録してブログに投稿するファンが現れ、デザイン変更のたびに更新。さらには、SNSでもきぬた歯科様の看板写真が様々に投稿され、ガチャガチャなどのグッズも販売されるなど、今や看板自体がコンテンツになっています。
このように認知度が上がると、「あの看板、どうかと思う」という声がある一方で、「次はどこに出るんだろう」と楽しみに追いかけているファンも生まれます。これらは表裏一体で、どちらも「知っている・気になっている」という状態で、認知としては同じ価値を持っています。
「良い看板かどうか」よりも「記憶に残る看板かどうか」の方が、集客という観点では本質的です。デザインに少々のクセがあっても、それが「らしさ」になれば強みになる。私はそう考えています。
私たちが経験した「本当の気づき」とは何か

ただし、辛口な反応を気にしすぎなくていいといっても、看板に課題がないとは言いません。私たちが実際に経験してきた中でも、見直したケースはあります。
それは、ターゲットとデザインのずれです。
ある住宅会社様の看板を担当させていただいたときのことです。自由設計の住宅を手がける会社様で、その遊び心を「ユニークさ・自由さ」を前面に出したデザインで表現したいというご意向でした。看板は確かに目立ち、問い合わせも増えました。しかし、来られるお客様の多くが、実際の商品の価格よりも低い予算を想定されている方だったのです。
デザインの「自由さ・遊び感」が、「身近で気軽」というイメージにつながってしまっていたのです。これは、デザインが招いたミスマッチです。看板は、目立てばいいのではなく、どう映るかまで設計するものだと改めて実感した経験でした。
だから私たちは「書き換え無料」を約束しています

こうした経験から生まれたのが、私たちの「書き換え無料」という仕組みです。
看板を出してみないと分からないことは、正直あります。どんなにターゲットを考えてデザインしても、実際に掲出して反応が来るまで、想定外の結果が出ることはあります。ホームページで言えば、A/Bテストのような感覚です。
だから、まず出してみる。そしてお客様の反応を見て、必要であればデザインを修正する。この運用のサイクルを回すことが、看板を最大限に機能させるための本質だと私たちは考えています
「うまくいかなかったらどうしよう」と考えすぎて看板を出さないことが、最も機会を失う選択だと思います。本当に避けるべきことは、誰にも気づかれないこと、反応がないことです。見られ、覚えられ、思い出される。その積み重ねが、エリアでの圧倒的な認知をつくっていきます。